

家族の一員である愛犬には、ずっと元気でいてもらいたいですよね。ここでは、普段から気をつけなければいけない、わんちゃんの病菌のサインや健康管理について、かみむら動物病院院長・上村先生にお話をお聞きしました。

飲水量・尿量:水を飲む量、おしっこの量が増えている
暑いときや運動後は健康でも水を飲む量は増えます。
腎臓病や糖尿病、ホルモンの病気などが隠れている可能性があります。
1日に体重1kgにつき100ml以上飲む時(体重3kgの時は300ml以上)は病院に相談してみましょう。
咳をしている
風邪をひいたのかと思われがちですが、犬の咳の中には心臓病や気管、肺の病気など重い病気が原因となっていることがあります。
呼吸があらい
犬は興奮したり、気温が暑かったりするとすぐに呼吸が速くなります。ただし、安静時や熟睡時に呼吸が速い時は病気のことがあります。
体や手を舐めている
精神的なストレスこともありますが、多くはアレルギー/アトピーが原因でかゆくてなめています。特に暑い季節にかゆくなることが多いです。
精巣の数
雄の犬は通常精巣が陰嚢という袋に2つ入っていますが、時々精巣が袋に1つしか入ってなく、もう1つはお腹や内股にあることがあります。陰嚢になり精巣は、将来的に癌になりやすいので、手術で陰嚢にない精巣を摘出したほうが良いです。

●トイプードル
気管虚脱、骨折
●チワワ
水頭症、心臓病、気管虚脱、骨折
●ミニチュア・ダックスフント
椎間板ヘルニアなど骨や関節の病気
●ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
椎間板ヘルニア、変性性脊椎症
●キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)

犬に人間の食べ物を与えても良いのでしょうか?
ドッグフードだけを与えることが理想ではありますが、絶対に与えていけないわけではありません。しかし、人間の食べ物を与える際にいくつか注意点があります。
1)犬にとって有毒なもの
下記の食べ物は避けましょう。
チョコレート、玉ねぎ、ぶどう、キシリトールなど
これら以外にも個々に違いはありますが、犬によっては食べ物のアレルギーがある場合があるので、注意しましょう。
2)人間の食べ物は美味しい
基本的にドッグフードだけを与えることが栄養的にもしつけ的にも無難な方法です。一度人間のご飯を与えるとおいしいので味を覚えてしまい、ドッグフードを食べなくなることもあります。
例えば、鳥のササミを与えたい時、塩や胡椒などの味付けはしないようにしましょう。人が食べている物は犬にとっては塩分が高すぎるのです。茹でただけ、焼いただけのものを与えるようにしましょう。

かみむら動物病院
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